今年は、波乱の予感あり….
今年も又新しい年がやってきた。
『新年おめでとう!』…..今年こそは!!と、例年のごとく新しい決意をした。
年末、年始と来客が多くて….と言っても、お店の場合は、その様な
仕事なので、お客さんはいつもウエルカムだが、今回の場合は自宅
です。 ほとんど、這う様にして、大急ぎで掃除をした訳だ。
門の前から始めて、玄関、廊下、階段に、部屋.トイレ…..集中して
やったからかナ~、短時間のわりにすごく綺麗に掃除完了。
満足! 満足!
ピンポイントは、きっちり押える!
例えば、桟とか階段の手すりの根元の辺りとか …….2階の吹き抜けの
廊下の柵とかきっちり磨く。 ここが案外目立つ訳だ。
これで、ずいぶんと見栄えがする。
いつも奇麗に掃除が行き届いている様に見えるから不思議!!
おせち料理を並べて、一品料理を並べて、飲み物を並べて…….
お爺ちゃんは、お客さんのために、台所で刺身をひきます。
サァ~、食べて食べて………..
車だと、お酒が飲めないから………つまらないワ~
新しい年が明けると、暗い中、初詣に出かけ、来客の為にデパ地下に買い出しに
行き、3日には、お墓参りにも行って、神に詣で仏に参りお客に接待と、忙しく
動き回った訳だ。
墓参りの時、奇妙な光景に遭遇……。
村の墓地は、正月早々でも、お参りがされていて、どのお墓も花が奇麗に活け
られていた。差換えた枯花を焼却場に持って行く。 そこは、建屋だけ残した
昔の焼場で、石の経机と造り付の仏壇が残っている。
石の経机に大きな張り紙がしてあり、『この骨壺をお忘れの方、お持帰り下さい』と
書かれてある。 思わず足を止め、近づいて見た訳だ。
村は、物凄い勢いでベッドタウン化した。でも、ここは村の墓地で、大変マニアックな
場所である。 電車の網棚に、お骨をわざと置き忘れて来るのとは訳が違う。
『どうなると思うてるのやろ? 』と私が聞くと、『枯花といっしょに燃やしてくれると思て
るんちがうか…..』(爆笑)と、シラケた答えが返ってきた。
マア、でも笑えない話しである。
正月休み最終日は、映画『レ.ミゼラブル』を観に行った。
満員で、一番前のシートしか空いていなかった。一番前のシートは辛い!!
この映画を観る為に、この場所に集まった人達には、それぞれ観たい理由が
有る訳だ。 一人一人に聞いてみたい気持ちにかられる。
私の場合は………….宮本輝の講演を聞きに行った時、講演のしめくくりで
『レ.ミゼラブル』を読みなさい…….と言われた事に依る。
子供の頃、絵本の物語として知っているけどあえて、なぜ、宮本輝はそう
言うのかナ~?と思ったからだ。
すごくすばらしい映画だった。 隣りの席から、ズルズル鼻をすする音がする…
『人は、本来どう生きるべきか、私は、誰なのか?、人間は再生できるものなのか..』
心が、なんだか軽~く成ってきた。 良い映画だった。
肉親の骨壺を遺棄したのを観たり、『レ.ミゼラブル』で心洗われたり、来客と
歓談したり……短時間のうちに、気持の振れ幅の大きい正月休みであった。
だから、何となく今年の予感に 『波乱』 を感じた訳だ。