映画…..杉原千畝
間もなく年明けだという時刻に、町内会で死人が出た。
お昼寝したきりお爺ちゃんが起きて来ない…….
新年早々、電話が入った訳だ。お正月で誰も居ないので
訃報の配布等、総務役員さんでお世話お願いします……と。
私は今、自治会の役員なのである。
そうこうで、お正月はどこにも行けなかった訳だ。
近場で映画でも行こうかナ……..
『杉原千畝』を観に行った。
映画館は超満員……..。
チケットを買う時、最前列のしかも真ん中の席しか空いていなかった。
私は一番前の席で、座席を一杯に倒した状態でスクリ-ンを観た。
隣りの席の年配の男の人が、大きな鼾をかきはじめた……かなわんワ~。
倒したフカフカ座席で、睡魔に襲われたのかナ….。
(友人の家に泊まった日、妻となる友人の妹と出会った)
杉原千畝は、堪能な語学を駆使して、諜報活動を含めた
外交活動を展開……
日本のとるべき方向性を、本国に報告していた。
この時代の外交官は、大変だ!! 体を張っての諜報活動
だもの….。現地で駐在している者が、現地の様子が一番解る訳で
その実態を許に推測される報告を本国や上司は、もっと聞くべき
で…..情報とか実態と云うものを受け止めて、シビアに判断しようと
しない感性が我々の社会の中には確かに有る、今も有る。
しかも、一国の命運を担ってなおかつこれとはネ~…….。
驚きだ!!
(杉原の協力関係と成るべく、一人の男が接近して来た)
後にお互いの、情報を役立てて行く協力関係に成るパ-トナ-だ。
ある団体の人の著書に書いてあった(その人は、命を張って生きてた様な人だ……..)
人は、長く付き合わなくても、出会って向かい合った瞬間に互いが合うかどうか解ると。
(千畝は友人から、ドイツ兵のユダヤ人に対する残虐を聞かされる)
今、この国で起きてる信じがたいユダヤ人の受難を知り、ユダヤ人の
ビザ発給を懇願されて苦悩する。
千畝はユダヤ人のビザの発給を決意する。
裏口から彼らを入れる様、大使館員に指示をする。
このドイツ系の職員は、よく千畝に従って働き、千畝がこの地を去った後
『良き人に成れた』と心から喜んだ。
明るい千畝の妻は、その明るさと人柄と聡明さで千畝を支えた。
しかし『小雪』という女優さん、大輪のひまわりみたいな華やかな女性
だけど、『ラストサムライ』でもしかり、しっとりした芯のある、美しい女を
見事に演じる凄い女優だナ~と、とても好感を持った。
結果、外務省を追われる事に成るが 、本人は民間の貿易会社に
自身の居場所を見つける。
諜報外交官として、ソ連国内通過、日本経由のビザを発給し続け
実に6,000人ものユダヤ人の命を救った。
歴史が背景に有る映画って、心にズシ~ンと残るものが有る。
素晴らしい映画であつた!!