postheadericon 松本清張 地方紙を買う女

秋が深くなってきた。

私は、子供の頃から 『宵』とか『夜気』が好きだ。

中国の古典に 『春の宵は値千金』 という言葉がある。

私って、子供の頃から老長けていたのかナ~(笑)

土佐犬ゴン太に引かれて、夜の散歩に出る。

金木犀の大樹の下を通り抜ける....

夜気に溶け、ねっとり芳醇な香りにくるまれる。

何ともいえない至福感....

ハァ ~、いい匂い! 秋の夜気も値千金だ!

松本清張..「 地方紙を買う女 」を観た。

高島政伸扮する連載作家と内田有紀扮する女....)

いつもの習慣で観終わったらすぐ、松本清張の短編

「 地方紙を買う女 」を読む。

清張小説は、人の心の隙 を見事に表現していると

知人が言う。   内田有紀ふんする女は、中央線の

山間で、心中に見せかけ男女2人を殺害する。

死体が発見された時の様子を知る為、殺害現場の

地方紙の定期購読を申し込む。

申し込む理由を言わなければ...と、考え

『 連載小説がおもしろい 』と言う。

女の心の隙間は、『何かしら理由を言わなければ

と思った』という事なのだろう。

女の犯した殺人は、地方新聞に載る。

地方紙は、この殺人を心中事件として扱い、

紙面の片隅で報じた。女は、その後も注意して

新聞紙面をチェックするが、その日以来心中

事件の続記事は無い。

女は安堵する。

そして新聞社に購読解約のハガキを出す。

理由は、『連載小説がつまらなくなったから』と書く。

新聞社から話しを聞き、連載作家は疑惑を持つ。

『連載小説が面白い...』と、申し込んだ読者が、

今度は『つまらなくなったから...』と断る。

しかし作家自身が思うのに、あの頃よりずっと

物語はおもしろく展開している...違う理由が

絶対に有るはずだと確信し、この女に興味を

持ちはじめる。     そして、女に会いに行く。

そこから、事態が展開し、結局作家に依って

事件が暴かれる訳だ。

新聞に連載小説を寄稿する小説家が、はたして

事件の本質に、辿りつく程の興味を持つものか?

私は、持つと断言する。

作家とか画家とか芸能人とかetc....とにかく、

『無』から『有』を産み出す事を生業としている

人達は、産み出した作品に対する、他者からの

称賛に対する反応、渇望は、普通の人には想像

出来ないものがあると思う。

すごいエネルギーなのだから....。

うまく登場人物の職業を設定したものだナ~と

感心した訳だ。

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高谷勝久

高谷勝久

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