お雛様の受難……
昨日、日頃から親しくしていただいているお客さんから、こんな立派な書を頂いた。
さっそく、和室に掛けてみた。
( 柱本、高橋利治氏の手に依る書です。イイでしょう…. )
『わァ~! すばらしい!…….こんな、立派な書を頂いて、嬉しい! 』
ところが、我が家の壁の色が地味なので、春らしくお雛さんを出して添えてみようかと思い
箱から出し始めて、ほどなくその悲劇はおこった。
ほんの少しの間、その場を離れた隙に、犬がお雛さんを銜えて遊んでいた訳だ。
( 髪の毛を銜えて遊んでいたので、取れてしまった。 )
( 後ろの髪の毛もボウボウで、衣装の裾も食いちぎった )
私は、自他ともに認める、博愛犬家である。
でも、今日という今日は頭に来た! 犬を叩いた訳だ!
それでも、犬は悲しい目をして私の膝に寄ってきた。
『 お前に言うても解らんやろうけど…..、これ、なんぼした思うてんねん!!…..
ひな人形セットでいくらと違うヨ!! 一体づついくらで作ってもろうたんやで~!! 』
高かったんやでェ~…..(涙) ああ……悲しい、悲しい、
誰か修理をしてくれる人おらんやろかナ~
( これ作った人形作家は、もう亡くなっている )
見ていた家族は、『 殺せ! その犬….』とか『 捨ててしまえ!! 』と、口ぐちに怒る。
マアええわ~!! 修理してもろうたら済む事や!! 生きてる犬の方が可愛い!!
( 我ながら、とんでもない犬バカなのでありました~ )
そして、言ったのです……..
どうせ、噛んで遊ぶのだったら、3人官女の方にしてほしかったワ~….と。