バザーの想い出~(涙)
高槻商工会の定例会で、夏の高槻祭りで催すバザーについての
話し合いがもたれるらしい。 お手伝いに行く訳だから、話しを
聞いておく必要がある…..『出席』の連絡ハガキをポストへ投函。
バザー……..
ああ、思い出す! そして思い出す度に、可笑しさがこみあげてくる。
地域の夏祭りで、スポーツチームに依るバザーが催された時の事……
( 当然、私もお手伝いに行っていた )
冷やしたパイナップルを櫛形に切って、いっしょに売っていた訳だ。
私は、販売業なので、どうしても一番最前面のポジションの担当に
成る訳だ。 かなり祭りも盛り上がり、人出も多くなった頃の事….
一人の男性が、とても深刻な表情で近寄って来た。
その男性は、当店のお客さんであり、個人的に故郷が近かった
こともありで、結構親しくしていた訳だ。
ズズズズ…….と、バザーの店内に入って来る。
私に近づいて、体がくっ付くと、耳元で言った。
『ああ…..あんたの店、アカンかったんか?……』と……。
私は、『 はァ~? 』と、問い返した。 そうしたら、もう一度
『店、アカンかったんか?……』と、とっても心配そうな悲愴な
表情で言う訳だ。
でも、つぎの瞬間、これがバザーの店であることに気付いた様だ。
本人は、『デヘェヘェヘェ…….(苦笑)』みたいな感じで、ばつ悪そうに
そそくさと、その場から立ち去った。
ポカ~ンとして、『何~、それ?』って感じの私……..。
でも、後ですぐ解ったヨ!
私が、お祭りのバザーで冷やしたパイナップルを売る姿が、真剣
だったんだワ~。 気合いが入って居たんだワ~。 だから、
親しいお客さんであるTさんは、私のT-BOX店がダメになったから
私が、夜祭りの夜店でパイナップルを売っていると勘違いして
心配して、店の中まで入って来て、耳元で聞いたのネ。 で、
それが、とんでもない勘違いと解って、そそくさと帰ってしまった訳だ。
私も、後で一人で、クックックックッ…….と笑ってしまったヨ。
でも、Tさんの、あの心配そうな顔…..何年も経た今も、はっきり覚えている。
アア…..Tさん、本当にありがとう! 心配してくれて……
でも、それほど、私にパイナップル売りがフィットしていたとは…….(複雑)