マレーシア…..旅行
ゴールデンウィークの後半から休みをもらって、マレーシアに行った。
着いた日は、日曜日て゛、国政選挙の日だったそうだ。
現地ガイドの中国系マレーシア人の周さんは、料理人、周富徳のそっくりさん!!
案内もそぞろ……、選挙の話しに熱が入る。
『今回がチャンスヨ!! 野党が勝てる見込みの最後のチャンスヨ!!
これ負けたら…….もう、ダメ!! この先、見込み無いヨ!!……』
街に旗がいっぱい掛っているのは、皆、選挙の旗だという。
ブルーは与党の旗らしい…..。与党、野党で色分けしている。しかもものすごい数なのだ。
確かにその夜の、テレビ番組は選挙一色だった。
(私達は言葉も解らないし、候補者の名も知らないから、理解できなかったけど…….。)
翌朝、ガイドの周さんは、がっかりした様子で『負けた!!』と言った。
そこから、今のマレーシアの国政の問題点を、延々熱弁する。私等に言われても~(困る)
でも、こうして広く ≪外国の一般人の旅行者にも≫ 広報して、自国の事情を知って
もらう事は大切だ。
私は、マハティール元首相が好きだから、それを言うと周さんは首を振って
長くやるとどんなにすばらしいものも腐敗するヨ!!と言った。
グアムでも台湾でも、現地ガイドは自国の政治に対する思いを熱く語っていた。
2連泊した、クアラルンプール市内の上の写真のリゾートホテル …….
ゴルフ場もプールも有る、立派なホテルだった。そこに、日本料理店が有って、日本人が
働いていた。夜、ラウンジでピアノの生演奏とボーカルの女性の何とも不思議な魅力の
異国の歌を聴いていると、目聡く日本人を見別けてやって来る。
『今65歳…..42歳で、いろいろ有ってマレーシアにやって来た。故郷は富山だ。
あれから23年になるけど、故郷には帰っていない…..。』等々、おじさんは話す。
次の日、同じツアーの人達に聞くと、『商売そっちのけでやって来て話し込むから、
こっちが気を使ったワ~』と言う訳だ。
ものすごく気になった……….おじさん、日本に郷ごころついたのじゃあないかと。
ホテルを発つ時、心の中でおじさんに『さようなら! どうぞお元気で….』と
言った。今夜も又、日本人の旅行客を目聡く見付けては、同じ話しを
するだろう。
このホテルにやって来る日本人を通して、おじさんは日本とかろうじて
繋がって来たのだナ~と感じた。
(このホテルで日本語は全く通じない! 日本を感じさせるものは、何も無い)
ジョホールバルというマレーシアとシンガポールの堺にある街からシンガポールに
入国して、後方に見えるマリーナ.ベイサンズに行った。
面白いナ~と思った事は….、 マレーシアとシンガポールに国が分かれた事に
ついて、シンガポール側は『マレーシアに捨てられた』と言い、マレーシア側は
『シンガポールが離れていった…』的なニユアンスの事を現地ガイドが話した事だ。
ひとつの歴史的事実における、両者の見解は間逆なのだ。
ジョホールバルのホテルのラウンジで唄っていた青年....熱心に聴いていると
握手を求めて来た。中東でもなく、かと言ってアジアでもない….何とも不思議な
ミツクスした奇麗な顔の青年だつた。アジアと中東とインドと……人種の坩堝の
様な街、ジョホールバルはエキゾチックで面白い!!