postheadericon 11月は三島由紀夫が逝った月・・・

JR高槻方面行のバス停で初老の婦人に声を掛けられた。
「あなた、本が好きみたいネ・・・」と。
バス停のベンチに掛けて、熱心に本を読んでいるのを見て声を掛けたそうだ。
婦人の顔に見覚えは無い。 
服装がとても垢ぬけていてオシャレで、顔立ちも気品がある。
年齢を超えた美人だナ・・・・という印象。
(具体的に例えるなら、金 美麗さん。あの金先生のような女性。)
「 あなた、本が好きだったら、三島由紀夫は読んだの?  小説は世に星の数程
有るけど、究極は三島由紀夫よ ! もし読んでいなかったら絶対読んで・・・」
読むことを勧める・・・というニュアンスではなかった、絶対読む事、とほぼ強制。
私、三島由紀夫の本でまともに読んだのは「 潮騒 」くらいで、幾度三島由紀夫
にチャレンジしても、途中でリタイヤしてしまう。
どうしても読めないのである。
「 なぜ ?」って、ずっと不思議に思っていて、近頃あることに思い至った。
三島由紀夫は並み外れた克己心の持ち主であつたという事実。
私は、どちらかと言うといい加減なタイプなので、本を開いて三島作品と向い
あった時、何ともしんどかったのだと思う・・・とマアその様な大変庶民的な
解釈に至った・・・訳だ。

1970年11月25日だったかナ・・・・
三島由紀夫自決のニュースは、子供ごころにもショックだった。
未だ三島由紀夫が読めていない私でさえ、この時の出来事を思い出すと涙が出て
来るのである。市ヶ谷の陸上自衛隊のバルコニーで演説した、三島由紀夫の最後の
肉声は、隊員のヤジや罵声、報道ヘリの音にかき消されほとんど聞き取れなかった
とか・・・・。数分後に自刃する人間の演説は、気魄がこもっていただろうに(演説内容
はさておき)これ程とどかなかったとは・・・ネ~。
市井の超庶民的な感想として・・・この少し前頃「 男と女の間には、深くて暗い河が
ある・・・・」という歌が流行した。続けて「 越すに越されぬ河なれど~  」と歌詞が
続く。 三島由紀夫のベースは、文化系の人間の感性で、あの演説を体育会系に
おこなった。体育会系感性と文化系感性は、越すに越されぬ河であると思う。

11月25日から三島由紀夫を読み始めよう。 「豊穣の海」4部作から、始めて逆に
三島由紀夫の作品を遡りながら読んでみよう。今だったら読めそうなのだ。

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高谷勝久

高谷勝久

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