父の日の思い出…….No2
間もなく今年も『父の日』がやって来る…..
思い出話しも年々増えて行く訳だ。笑えた思い出話しを
忘れないうちに書いておこうと思う……..。
私が東京のK大学の学生だつた頃の話しだ。
体育系の大学で、この時期丁度、恒例の全国大会の男子の試合が
関西でひらかれる。
私達K大学の、同じ競技の女子チ-ムのメンバ-も、応援の為関西に
来ていた訳だ。その中の数名が私の家に分宿していた。
これは、その中の一人の女の子の話しである。
E子は試合に出るメンバ-の中に好きな男の子が居るらしい。
そして、試合当日その男の子に、応援の気合いと愛を込めた弁当を
手作りして届けると言う。
『お母様、ちょっとお台所をお借りしま~す……』 と軽やかに言い、
母は快くK子に 『どうぞ!!….』 と答えた。
一時間程で弁当は出来上がった。
『あの~、 お弁当を彼氏の分とお父様の分と作りましたから、父の日の
プレゼントです。お昼にどうぞ召し上がってネ~….』 とK子。
父さんはとても喜んで、お昼に女子大生の手作り弁当をひろげた訳だ。
とくにおむすびは、女子大生の綺麗な手で握られたものだ。
楽しみにして、楽しみにしてガブリとかぶりついたら、歯が折れそうになつた。
ま~るいおむすびは、まるで砲丸投げの球の様に硬く握られている。
『 どんな握力してんねん!! 』 と思わず父さんは叫んだ。
そう、私ら東京のK大、女子柔道部だった訳だ。そしてK子は、超重量級の選手。
只、ごついだけでは無く、上背も有るから………
そうねエ~、滋賀県の信楽で見たことあるワ~、信楽焼きの店の前に立ってた、
大きな信楽焼きのたぬきのレプリカみたいかな。
そして、試合場にお弁当を差し入れした彼氏からもふられたらしいワ~。
きっと、おにぎりが硬すぎて、胃イ 痛とうなったんやワ~(涙)……….